Mission San Buenaventura
ミッション・サン・ブエナベントゥラ
この伝道所は1782年3月31日、セラ神父により設立されました。21ヶ所のうちで、設立順では9番目、北から数えて16番目です。
チュマシュ族の母国で建てられた5ヶ所の中では2番目です。ブエナベントゥラは気候も暖かく、良い土地だったので、3万6千匹の家畜を飼っていたり、とても良質の作物を採るなどしていました。桃、林檎、プラム、バナナなどの果物が主でした。
ちなみに、伝道所でつくられる作物には、『Mission apple』など、作物の名前の前に『Mission』をつける事が必須になっており、先ほど紹介したサン・ファン・カピストラーノで作られるワインの材料、葡萄も『Mission grape』が正式名称です。
1793年、最初の国際訪問者の『Captain George Vancouver(キャプテン・ジョージ・バンクーバー)』(1757〜1798年)も、到着した際に果物の良質さについて発言したそうです。
1795年、クリスチャンのチュマシュ族が他の村と抗争を起こしました。この村の人は、チマシュ族とは別の出身で、無神論者、または別の宗教を信仰しておりましたが、宗教が原因なのかは分かりませんが、抗争は伝道所側が意図的に起こしたものではなかったので、抗争を始めた者を処刑し、その後は平和になったようです。
1816年の時点では、改宗した人口が1328人、伝道所で改宗した人はここがトップです。
1836年には、すでに世間に溶け込んでいましたが、祭司がいない上、たまにボランティアをする、という程度だったので、1862年、建て直しをし、約19ヘクタールの所有地をカトリックの教会に返却しました。
〜外観〜
これは、当時使われていた鐘です。
おそらく木製だと思われます。
この伝道所の全体像です。
この噴水は先の方が水路になっており、真っ直ぐに街の方へ伸びています。
道に迷ったら水路を辿ってくるとこをお勧めします。
ここは礼拝所です。
訪問した際はちょうどミサの最中だったので大勢の人がいます。
教会へ訪問するとしばしばミサに出くわします。
訪問日・2019年3月31日