〜どのような人が宣教師だったのか〜
先ほどから名前の出ている『Juniper serra(フニペロ・セラ)』(1713〜1784年)が代表的でしょう。
彼はスペインの出身で、幼少期から学業に優れており、成人してからは進学の博士号を取るなど、非常に優秀だったようです。設立した伝道所の数は21カ所のうち8カ所もあります。そのため、伝道師の中でも上位の成績保有者でした。そして最も熱心で効果的な伝道師であったと有名だったそうです。
説教の説得力を上げるため、自身の胸を石で叩く、鞭打つなどをしていたようです。もうホラーじゃないですか。フツーに怖いですよね。
そして自分たちの命令を聞かないインディアンは拷問の末、殺してしまいました。
このことの影響かは分かりませんが、2015年、セラの墓石が倒されたり、ペンキをかけられたり、『大量虐殺の聖人』などと書かれたりする事件が起こったそうです。
虐殺されたインディアンの末裔の方達がしたのでしょうか。
もう一人、業績が秀でている神父がいます。
『Fermin Lasuen(フェルミン・ラッセン)』(1736〜1803年)、彼は改宗させた人数やインパクトなどはセラ神父に劣りますが、21カ所の伝道所のうち、9カ所も設立したという偉業をなり遂げています。
彼の改宗した人々は、全員が原住民の方で、特に音楽家、彫刻家などの芸術家などの方々を積極的に改宗したので、効率は素晴らしかったと思います。
この二人以外の神父の方は、あまり有名ではないです。伝道所を設立した方でさえ、生没年すら記録されないこともザラにあります。